企業会計基準委員会（ASBJ，小賀坂敦委員長）は12月16日，第67回税効果会計専門委員会を開催した。令和２年度税制改正により，連結納税制度に代えてグループ通算制度が導入されることを踏まえ，同制度下で税効果会計を適用する場合の取扱いについて検討を行っている。論点の一つとして，繰延税金資産の回収可能性の判断に関する検討を行い，これまでの連結納税制度の実務を踏襲することの確認や，分類の考え方の整理等を行った。

回収可能性の判断も連結納税制度を踏襲へ

グループ通算制度（G通算制度）における税効果会計は，連結納税制度における取扱いを踏襲する方向性で議論が行われている。現在，考え方の整理等を行っており，主な...