金融庁におけるコーポレートガバナンス・コード（CGコード）等のフォローアップ会議では，資本効率や経営資源の配分等についても議論が進む。CGコード原則５－２では「自社の資本コストを的確に把握」し，「事業ポートフォリオの見直しや，設備投資・研究開発投資・人材投資等を含む経営資源の配分等」の具体的な説明を行うべきだとされている。

この投資関連には投資家と企業の意識のギャップがあるようだ。１月26日のフォローアップ会議で金融庁が示した資料によると，例えば人材投資については，投資家の６割超が重視する一方で，企業側は37％にとどまる。諸外国に目を向けると，人材投資に関する開示が拡充しつつある。米国証券取引委...