ミニファイル 英FRCが示す新モデル

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近年,サステナビリティに関する社会的関心は高まる一方だ。2月16日に開催された金融庁の「スチュワードシップ・コード及びコーポレートガバナンス・コードのフォローアップ会議」でもテーマとして取り上げられるなど( 本号4頁 ),企業の対応や開示が今後の課題になるだろう。

こうした中,英国ではさらなる取組みが始まっている。2020年10月に公表された協議文書(DP)「企業報告の未来」は,2030年を目処に「原則主義による企業報告の枠組み」をつくることを目標とし,それに向けた第一歩という位置づけ。2月5日まで意見を募集し,約60件のコメントが寄せられた。

DPが提案するのは企業報告に関する新たなモデルで,「報告...