ミニファイル サステナブルファイナンスと企業開示

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今日,企業がサステナビリティ(持続可能性)の問題にいかに取り組んでいるかは,世界中で投資家の大きな関心事となっている。例えば米国では,バイデン政権への移行をきっかけに,証券取引委員会(SEC)が企業へのESG開示の強化を求める可能性が示唆されるなど,事態は確実に進展している。

日本でも金融庁が2020年12月に「サステナブルファイナンス有識者会議」を設置し,議論が始まった。会議ではサステナブルファイナンスを「サステナブルな社会を支える金融資本市場のインフラ」と位置付け,その仕組みを検討していく。2月10日には「企業による気候関連開示の充実」をテーマに第2回会合を開催。「有価証券報告書におけるサス...