ミニファイル 制度ロックアップ

( 30頁)

遺伝子治療ベンチャーのモダリス(東マ,医薬品)は本年3月,ある株主が「制度ロックアップ」期間中に同社株式を売却していたと公表。東京証券取引所に報告書を提出した。

制度ロックアップとは,第三者割当等による株式の割当てに関する規制のこと。新規上場会社が上場直前期以降に割り当てた株式について,上場日以後6カ月を経過する日まで所有することとしている(有価証券上場規程施行規則第255条)。1988年のリクルート事件をきっかけに設けられ,IPOを通じた短期利得防止のため,新規上場の直前に割り当てられた株式に関して,新規上場申請企業と株主の間で継続保有に関する確約を締結することを求めている。モダリスは2020...