金融庁は４月30日，「連結財務諸表の用語，様式及び作成方法に関する規則に規定する金融庁長官が定める企業会計の基準を指定する件（平成21年金融庁告示第69号）」の一部改正案を公表した。５月29日まで意見を募集している。

今回の改正により，国際会計基準審議会（IASB）が2021年３月31日までに公表した国際会計基準を，連結財務諸表規則第93条に規定する指定国際会計基準とする。主な会計基準は，次の①・②である。

①2020年８月27日公表分

（国際財務報告基準第９号「金融商品」，国際会計基準第39号「金融商品：認識及び測定」，国際財務報告基準第７号「金融商品：開示」，国際財務報告基準第４号「保険契約」及び国際財務報告基準第16号「リース」の修正）

②2021年３月31日公表分

（国際財務報告基準第16号「リース」の修正）

このうち①の「金融商品」については，金利指標改革により既存の金利指標を代替的な金利指標に置き換える際の会計処理等を規定したもの。

他方，②「リース」の修正は，リースの借手の会計処理について，新型コロナウイルス感染症の影響によるリース料の減免等がリースの条件変更ではないように会計処理する...