ナッジで解決!経理パーソンの悩みごと 第2回 知らないとは言わせない!「依頼の伝え方」ナッジ(どこに書くか編)
管理会計ラボ株式会社 代表取締役・公認会計士 梅澤 真由美
1.まずは「見てない」問題をなくそう
前回(本誌 No.3505・16頁 ),依頼に答えてもらわないと,経理パーソンの仕事は始まらないという話をしました。
リモート勤務が進んだ今,期限通りにやってもらえない場合に,デスクに行って「すぐやってください!」とプレッシャーをかけることが以前のようにはいかないでしょう。つまり,事後対処が以前よりも難しくなったと言えます。この解決策のひとつとして,「事後」ではなく「事前」の予防に注意するのも有効です。
そこで今回は,予防策として,"その依頼知らなかった","見なかった"という「見てない」問題の防止を考えてみましょう。
2.見てない問題解決のキモは,「どこに載せるか」
見てない問題を解消するために重要なのは,どこにその情報を載せるか,つまり媒体です。
従来から使われていたイントラネット(社内掲示版)やメールに加え,最近はチャットツールを新たに導入した会社もあるでしょう。Microsoft TeamsやSlackなどチャットツールも色々ありますが,チャットと従来の伝達手段の使い分けで四苦八苦している会社も多いようです。
生産性を向上させるはずがかえって混乱を招いてしま...
- 経営財務データベースで続きを読む
-
無料 2週間のお試しはこちら
すぐに使えるIDをメールでお送りします