６月30日に金融庁が公開草案を公表した，監査に関する品質管理基準の改訂。監査事務所が「品質管理体制を改善するサイクルを組織内に有効に展開する品質管理へと変更する」ことを目的としており，国際品質マネジメント基準（ISQM）１号（監査事務所の品質管理に関する基準）と２号（個別業務の審査に関する基準）との整合性を図っている。

この点，６月14日にIAASBがISQM１号と２号の初度適用（2022年12月）に向けたガイダンスを公表しており，参考になりそうだ。特に充実しているのはISQM１号のガイダンスで，新設された「リスク評価プロセス」や，大きく改訂された「モニタリング・改善プロセス」について詳細に説明...