ミニファイル 主要な仮定

( 37頁)

会計上の見積りの開示に関する会計基準 」が,2021年3月期から適用されている。当年度の財務諸表に計上した金額が会計上の見積りによるもののうち,翌年度の財務諸表に重要な影響を及ぼすリスクがある項目を識別して注記する。例えば,①計上金額の算出方法,②算出に用いた主要な仮定,③翌年度の財務諸表に与える影響などである。

このうち,②主要な仮定に関する情報の開示については,「最低限の開示ではなく,できるだけ具体的に記載することが望ましい」等の指摘もある。見積り開示基準29項では,①計上金額の算出に用いられた数値等の定量的な情報のほか,その前提となった状況や判断の背景の説明等の定性的な情報の記載を挙げてい...