ミニファイル 剰余金配当の決議

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大王製紙(東一,パルプ・紙)は本年5月,取締役会決議により剰余金の配当等を行うことができるよう,定款の一部変更を株主総会に付議すると公表。不測の事態により定時株主総会を開催できなくなっても機動的に配当等を可能にすることを目的としていたが,6月の株主総会で否決された。一方,食肉関連事業のスターゼン(東一,卸売業)も,新型コロナウイルス流行や地震等に備えて同様の議案を付議し,こちらは可決されている。

剰余金を配当するときは,株主総会の決議によって定める必要がある(会社法第454条第1項)。ただし,中間配当ができる旨については取締役会で定款を定めることができ(同条第5項),会計監査人設置会社で取締役の...