FASF リース基準に重要性・日本の事情など勘案求める意見

第42回基準諮問会議を開催
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財務会計基準機構(FASF)は7月8日,第42回基準諮問会議(湯浅一生議長)を開催した。今回も新規テーマ提言はなく,最近の企業会計基準委員会(ASBJ)の活動状況が説明された。特にリース会計や連結納税制度に関する主な論点,国際会計基準審議会(IASB)の第3次アジェンダ・コンサルテーションへのコメントなどについて委員から意見を聞いた。

リースは「簡素で利便性の高い」基準めざす

3月に開催された前回同様,ASBJの小賀坂敦委員長が,最近の活動状況を説明し,委員から意見を募る形となった。

まず,日本基準を国際的に整合性あるものとするための取組みが紹介された。このうち,金融商品の予想信用損失モデルに基づく金融資産の減損に関する基準開発については,検討事項が多いものの早期に議論を始めたいとした。

注目が集まるリース会計は現在,公開草案の公表に向けて審議が進められているところ。費用配分の在り方として,IFRS第16号との整合性を図ることが提案されている。ただ,業種ごとの論点が非常に多く,極めて重要な影響が生じる場合も想定されており,「主要な定め」を取り入れ,IFRS任意適用企業が個別財務諸表で用いても基...