ミニファイル 第3次アジェンダ協議への対応

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国際会計基準審議会(IASB)は本年3月,2022~2026年の活動の戦略的方向性などを決めるため,「第3次アジェンダ・コンサルテーション」を公表している。7月8日の第42回基準諮問会議では,企業会計基準委員会(ASBJ)のコメント案が示された。

2011年の第1次協議ではのれんの非償却見直しを要望して議論の俎上に載せるなど,今後の基準作成に向けて重要な位置づけとなる。IASBの提案によると,「新IFRS基準書およびIFRS基準書の大規模修正の開発」や「利害関係者との対話」などに多くのリソースを割こうとしているようだ。この点,ASBJとしては「合意形成が困難なプロジェクトにも時間をかけて取り組む...