ミニファイル 契約資産

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収益認識会計基準では,新たな概念である「契約資産」や「顧客との契約から生じた債権」等を貸借対照表に表示する必要がある。

「契約資産」とは,企業が顧客に移転した財またはサービスと交換に受け取る対価に対する企業の権利。一方,「顧客との契約から生じた債権」は,企業が顧客に移転した財またはサービスと交換に受け取る対価に対する企業の権利のうち無条件のもの(対価に対する法的な請求権)と定義する( 基準10,12項 )。

2つの違いは,対価に対する企業の権利が無条件かどうか。例えば,売掛金のように,対価を受ける権利を有しており,必要なことが時の経過のみである場合に,「顧客との契約から生じた債権」を認識する。これに対...