連結キャッシュ・フロー計算書作成に関する実務ポイント 第2回 連結追加(新規設立,新規取得,非連結子会社の連結)に伴うキャッシュ・フロー
公認会計士 飯塚 幸子
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はじめに
皆さんこんにちは!公認会計士の飯塚幸子です。
今回の講義では,子会社を新規に連結する場合の,連結キャッシュ・フロー計算書の留意点を見ていきたいと思います。
1.連結追加におけるキャッシュ・フローの取込期間
新規の連結子会社については,連結の範囲に含めた時点以降のキャッシュ・フローを連結キャッシュ・フロー計算書に含めなければなりません。よって,期首または期中に連結子会社となったのであれば,当該子会社の連結時(期首または期中)からのキャッシュ・フローを連結キャッシュ・フロー計算書に含める必要があります。期末に連結子会社となったのであれば,当期は当該子会社のキャッシュ・フローは連結キャッシュ・フロー計算書に含める必要はありません。つまり,キャッシュ・フローの取込期間は損益計算書の取込期間と同様となります。
【図表1】連結追加の場合の取込期間
2.連結追加時のキャッシュ・フローの表示区分
『連結追加』となるケースは,以下の3パターンが考えられます。
・新たに子会社を設立した場合(新規設立)・他の会社の株式等を取得して当該会社を連結子会社とした場合(新規取得)・非連結子会社を新たに連結した場合(非連結...
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