週間「適時開示」ニュース(10/25~10/31)

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第一カッター興業と北弘電社で開示すべき重要な不備(10月29日など)

第一カッター興業(東一,太陽)は10月29日,2021年6月期の内部統制報告書に「開示すべき重要な不備」の記載があることを公表した。連結子会社において,一部の役員および従業員が本来の使途とは異なる経費精算を行い,不正に資金を流用していた疑いを認識していた。同社は,同連結子会社への管理・監督が十分に機能しなかったほか,全社的な内部統制における統制環境等に不備があると判断し,「開示すべき重要な不備」を記載した。

北弘電社(札証,EY新日本)も10月27日,2021年3月期の内部統制報告書に「開示すべき重要な不備」の記載があることを公表した。2022年3月期第1四半期決算の作業過程において,太陽光発電所建設工事に関わる案件に損失の発生が見込まれたことから会計処理等の調査を進めていた。調査の結果,工事原価総額の見積り誤りが判明。当該誤りに対して,将来の工事原価増加要因となる情報を網羅的に把握して実行予算を見直す体制が整備されていなかったこと等を挙げており,内部統制が有効に機能していなかったと判断した。

テラが四半期報告書の提出遅延...