ASBJ ICO会計処理は原則のみ規定か

判断規準求める声も
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企業会計基準委員会(ASBJ、川西安喜委員長)では、ICOトークンの会計処理について3月15日に論点整理を公表し、6月8日までコメントを募集した。論点整理には会計処理について「速やかに基準開発すべき」とのコメントが多く寄せられ( No.3562・4頁 )、実務対応専門委員会などで対応を検討している。7月26日開催の第147回実務対応専門委員会でASBJ事務局は、「速やかに基準開発する場合、原則的な取扱いのみを定め、取引内容について開示を求める基準とする」案を提示。基準開発に着手することについては賛同を得た。

論点整理には早期開発求める声多数

論点整理では、「主要な論点」として「速やかに基準開発に着手すべきか」、「ICOトークンの発行取引の実態をどう捉えるか」との2点を質問していた。前者についてはほぼすべての回答者が「速やかに着手すべき」とした一方で、後者については見解が分かれていた。

7月19日開催の第483回本委員会では、「基準開発のニーズが高いことは理解したが、会計処理について見解が分かれている部分もあることから開発の難易度は高いと考えられる」、「国際的な基準開発に先行して日本基準を開発する...