経理・決算業務におけるBPOの活用について 第4回 経理・決算業務BPOの導入方法②

株式会社Stand by C 公認会計士 鯨井 久敬

( 14頁)

【目次】(予定)

Ⅰ.経理・決算業務BPO概論
 1.BPOとは
 2.経理・決算業務とBPOの相性
 3.経理・決算業務におけるBPO活用のメリット・デメリット
 4.経理・決算業務におけるBPOの具体的業務
 5.BPO導入に伴うリスク
 6.BPOの目的別・効果的な使い方
 7.BPOにおける最重要事項
Ⅱ.経理・決算業務BPOの導入方法
 1.経理・決算BPO導入の契機
 2.委託業務範囲の検討
 3.事業者の選択
 4.事業者による調査
 5.価格の決定
 6.契約手続き
 7.移行
 8.運用
Ⅲ.昨今の経理・決算BPOに関する潮流

(Ⅱ.5~8が今回の掲載範囲)

5.価格の決定

業務調査が終わったら、BPO事業者が契約金額の見積りを行い、契約に向けて協議を行うこととなる。

業務調査において、移管する業務の内容、時期、必要人員数、等が確認できたので、それを受けてBPO事業者にて金額の算出を行う。BPOにおける契約金額の体系は主に以下のようなものが考えられ、場合によっては複数の組み合わせで契約をすることもある。

●固定報酬制:

・年間、四半期、月等の単位で、固定で金額を決めるケース

●変動報酬制:

・処理対象の取引数や仕訳件数...