金融庁 DWG報告案、四半期とサステナの保証に意見

第4回DWGを開催
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金融庁・金融審議会は12月15日、ディスクロージャーワーキング・グループ(DWG、座長:神田秀樹・学習院大学大学院教授)の第4回会合を開催した。四半期開示の見直しとサステナビリティ情報開示に関する内容が盛り込まれたDWG報告案を検討した。四半期開示は四半期決算短信に一本化することを踏まえ、適時開示の充実に向けた方策も提言する。サステナビリティ開示については「ロードマップ」で取組みの方向性を示すことになりそうだ。

任意のレビューの有無は開示へ

事務局が示したDWG報告案は、四半期開示の見直しとサステナビリティ情報開示の2章で構成されている。サステナビリティ開示基準の開発や法定開示への取り込みなどの進め方を示す「ロードマップ」の案も示された。

四半期開示は、金商法上の第1・第3四半期報告書を取引所規則に基づく四半期決算短信に一本化することを軸に、各論点について提言する。

まず義務付けの有無は、日本の開示を巡る現状に照らすと、当面は四半期短信を「一律に義務付けることが考えられる」とする。

加えて将来的な短信の任意化に言及。前回の議論(No.3583・2頁)を踏まえ、「企業の開示に対する意識の改善・向上...