財務会計基準機構（FASF）は12月21日、第２回サステナビリティ基準諮問会議（湯浅一生議長）を開催した。当日は、日本基準開発に関するテーマ募集とサステナビリティ基準委員会（SSBJ）への提言を2023年３月まで行わないことを決定。当面、SSBJでは国際サステナビリティ基準審議会（ISSB）が現在策定を進めている２つの基準への対応を図ることとなった。

ISSB基準との整合性を重視

サステナビリティ基準諮問会議は、サステナビリティ基準開発に関して新規テーマを受け付け、検討を経た上で、SSBJに対して審議すべきテーマを提言することを目的とした組織体。SSBJでは諮問会議からのテーマ提言を受け、サステナビリティ開示に関する日本基準を開発する。

既報（No.3585・６頁）の通り、SSBJは中期運営方針でISSBが策定するIFRSサステナビリティ開示基準（ISSB基準）と整合性のある日本基準を開発することを表明している。具体的には、現在ISSBで審議中のIFRS-S１号「サステナビリティ関連財務情報の開示に関する全般的要求事項」（S１基準）とIFRS-S２号「気候関連開示」（S２基準）が最終化し次第...