Q&Aコーナー 気になる論点(328) FASBの概念フレームワーク案(1)
早稲田大学大学院 会計研究科教授 秋葉 賢一
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Q 米国財務会計基準(FASB)が、2022年11月22日に公表した財務会計概念書(SFAC)第8号の公開草案「財務報告のための概念フレームワーク:第5章 認識及び認識の中止」(SFAC第8号第5章改正案)の認識規準は、IASBが2018年3月に改正した「財務報告に関する概念フレームワーク」(IASB概念フレームワーク)よりも基準開発に役立つと考えられるでしょうか。 |
A
いいえ。SFAC第8号第5章改正案では、3つの認識規準として、財務諸表の構成要素の定義、測定可能性、忠実な表現を満たすことのみを示しているに過ぎず、IASB概念フレームワークのように、それらの適用についてのガイダンスを提案していないことから、基準開発に役立つとは思われません。
〈解説〉
経緯
FASBは、IASBとの共同プロジェクトにより、SFAC第1号「営利企業の財務報告の目的」とSFAC第2号「会計情報の質的特性」を置き換えるように、2010年9月にSFAC第8号「財務報告のための概念フレームワーク」第1章と第3章を公表し、その後、単独でこのプロジェクトを行っています([図表1])。
[図表1]FASBの概念フレームワーク
号公...
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