小説 会計士日記 Episode 1
中岡 早雄
監査法人、コンサルティング会社を経て独立した公認会計士・丸井の日常を綴った日記。主人公の丸井は自他共に認める変わり者。会計士の資格を取り、大組織を離れ、独立して自由気ままに生きている。独り身でプライべートでは暇をもてあます毎日を送り、一見やる気のなさそうな丸井だが、ひとたび仕事となると独特の感性を発揮する。また、頼られると嫌とは言えない性格のため常に忙しく働いている。この物語は決算やM&Aを扱う彼の仕事ぶりを描写、日常を過去から辿る形で展開していく。真面目と思われている会計士の中にもこんな人がいるようだ…。
プロローグ~20X2年5月13日
「海辺ホールディングス 適時開示情報のお知らせ」のメールが届いた。クリックして中を開くと、決算短信の開示のお知らせだった。今日、5月13日が短信発表の日だったと改めて思い、とりあえず決算が無事に終わったことにほっとした。この仕事に関わっているメンバーに、「皆さん、お疲れ様です。先ほど短信が開示されました。ひとまず今回も無事に終わって良かったですね。有報の作成が残っていますので、引き続きよろしくお願いいたします。丸井」と付け加えて、適時開示のメールを転送...
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