ミニファイル のれんの償却費累計額と子会社の減損の影響

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各国による金利政策の影響により、IFRS適用会社でのれんの減損が相次いでいる。減損処理のプロセスに差がある日本基準適用会社に減損の例は少ないものの、IFRSを適用する在外子会社がのれんを減損した場合には、連結上の影響を受けることがある( No.3601・9頁No.3602・62頁 )。実際に影響を受けるかどうかは、のれんの減損損失が連結上の償却費累計額を超過するか否かにより決まる。

連結財務諸表を作成する場合、親会社と子会社の会計方針は原則として統一する必要があるが、在外子会社の財務諸表がIFRS等に準拠して作成されている場合は、その子会社の財務諸表を連結決算手続上利用することができる。ただし、い...