ミニファイル CG改革とサステナビリティ経営

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金融庁が4月に公表した、コーポレートガバナンス(CG)改革の実質化に向けた「アクション・プログラム」は、有識者によるフォローアップ会議の提言であり、CG改革に向けた現状の課題と具体的な施策を取りまとめている。このうち、中長期的な企業価値向上に向けた課題には「収益性と成長性を意識した経営」を挙げており、東京証券取引所が3月末に行った上場企業への要請( No.3600・2頁 )により施策を促進している。

もう一つの課題としているのは「サステナビリティを意識した経営」だ。これについては、人的資本に経営資源を配分することが重要との考えから、人的資本に関する開示や取締役会の多様性が必要との意見が海外投資家から...