週間「適時開示」ニュース(6/19~6/25)

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ヤマトとパスコが「開示すべき重要な不備」(6月19日など)

ヤマト(東ス、太陽)は6月19日、2023年3月期の内部統制報告書に「開示すべき重要な不備」の記載がある旨を公表した。一部の連結子会社において、収益認識に関する会計基準等に対応したシステム改修が行われなかったことに起因して、決算開示内容を一部訂正する事態等が生じていた。同社の経理部では、退職による人員の減少に加えて、会計の専門的知見を有する人員の不足により、会計処理の誤りが発生したことで、連結決算の確定に時間を要していた。

パスコ(東ス、あずさ)も6月23日、2023年3月期の内部統制報告書に「開示すべき重要な不備」の記載がある旨を公表した。同社では、請負契約に関する利益を本来計上すべき事業年度から翌事業年度に不適切に先送りした疑いが判明したことから、特別調査委員会を設置していた。調査の結果、複数の事業部において、利益の一部の繰越しが判明した。同社では、2016年にも原価の付け替え等が発覚しており、全社的な内部統制の整備状況等が有効でないと判断した。

5社がスタンダード市場を選択申請(6月19日など)

6月23日までに5社がスタンダー...