ミニファイル サステナ基準の適用コスト

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6月26日にISSBが公表したIFRS-S1号とS2号は、サステナビリティ開示に関する初の国際的な基準であり、その意義は大きい。ただ、基準を適用する企業側に一定のコストを強いることは否めない。この点、ISSBは基準公表と同時に、基準適用における影響分析に関する文書を公表した。同文書では作成者にとってのコストの分析を、公開草案に寄せられたコメントとともに記載している。

分析されたコストは「一時的な導入コスト」と「継続的な適用コスト」に分類。前者には「適切な従業員やコンサルタントの確保」、「従業員の教育・訓練」、「新たな業務手続と情報収集システムの構築」など、後者には「データの収集、集計」、「情報の...