ミニファイル close call

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IOSCOは6月22日、「のれんに関するコンサルテーション」を公表した(詳細は次号)。同文書では、一部関係者からの懸念として、のれんの処理の“too little, too late”の問題と“close call”の問題を挙げている。

後者の“close call”とは何か。直訳すれば「間一髪」、くだけた表現なら「ぎりぎり」となるだろう。ISA570「継続企業」で用いられ、「継続企業の前提に重要な疑義を生じさせる状況が識別されたが、継続企業の評価に関連する経営者の対応策を検討した結果、重要な不確実性は認められない」と経営者・監査人が結論付けた状況を意味する。つまり、重要な不確実性には至らないが...