ドラマ経理DX~タスクフォース編~ 第6話 迷走する中間報告

あずさ監査法人 Digital Innovation部 (執筆)八幡 菜々子、(監修)島田 武光

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 全社的な「DXタスクフォース」の事務局を務めるいずみは、日常業務のなかで、部門ごとにデータがバラバラである「データのサイロ化」の弊害を実感していた。タスクフォースの中間報告の取りまとめも進まず、情シスに安易に頼るなと言われたことで気まずくなった古田さんにも相談できない中、時間だけが過ぎていき……。
※ 本連載の内容は執筆者個人の見解で、法人の見解ではありません。

【登場人物】
<ケーピーエムジー商事>
井上いずみ(いのうえ・いずみ)
 :経理部員・タスクフォース事務局(入社4年目)。主人公「私」
太田勉(おおた・つとむ)
 :経理部長・タスクフォースリーダー(入社31年目)
田所彰人(たどころ・あきひと)
 :経理部員・タスクフォース経理部代表メンバー(入社9年目)
古田耕平(ふるた・こうへい)
 :情報システム部員・タスクフォース情シス代表メンバー(入社15年目)
上野基樹(うえの・もとき)
 :CFO・タスクフォース統括責任者(就任1年目)

◆◆◆

いよいよ中間報告の取りまとめも佳境だ。タスクフォースメンバーが分担して作ったドラフトも上がってきて、それらを「経営陣への提言」としてまとめるだけ、のはずだった。

「先...