JICPA IESBA議長らによるセミナーを開催

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日本公認会計士協会(JICPA、茂木哲也会長)は8月4日、来日中の国際会計士倫理基準審議会(IESBA)議長のガブリエラ・フィゲイレード・ディアス氏と、ディレクターのジェフ・クァン氏を招き、セミナーを開催した。

セミナーのテーマは「財務・非財務情報に関わる人に求められる『倫理』とは何か、IESBA最新情報から考える」。前半は、ディアス氏とクァン氏がIESBAの体制や倫理規程の役割などを説明。その後、クァン氏は現在検討中の2024年から2027年にかけての戦略および作業計画案を、ディアス氏はサステナビリティに関するプロジェクトの概要を紹介した。現行の倫理規程でもサステナビリティ保証に対応できるものの、より目的適合的な規程が必要との観点から、規程改訂を決めたという。倫理規程にサステナビリティ保証に関する新たな倫理・独立性基準を含む「第5章」を新設する予定で、これは職業会計士以外のサステナビリティ保証提供者にも適用される見込みだ。

パネルディスカッションは、山田雅弘氏(IESBAテクニカルアドバイザー/JICPA倫理委員会副委員長)を司会に進行。「サステナビリティに関する実務の進展に伴って、倫理...