ミニファイル 「持分法」プロジェクトとIAS第28号

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IASBでは現在、「持分法」プロジェクトを進めている。同プロジェクトは、IFRS解釈指針委員会にIFRSにおける持分法会計に関する疑問が多く寄せられてきたことに端を発するもので、IAS第28号「関連会社およびジョイントベンチャーに対する投資」を踏まえつつ適用上の課題に対処するのが目的だ。

数年にわたって課題の識別とそれらへの対処を議論しており、例えば直近では2023年7月のボード会議で「関連会社への投資の減損」について暫定決定した。

IAS第28号には投資先に対する純投資の減損の評価に関する規定があり、「資本性金融商品への投資の公正価値が取得原価を著しく下回る、または長期にわたって下落することも、...