国税庁 住澤長官に就任インタビュー

DXと電帳法の普及促進に注力
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本誌は、7月に国税庁長官に就任した住澤整(すみさわ・ひとし)氏にインタビューを行った。電子帳簿保存制度やDXへの取組みを聞いた。

――就任の抱負をお聞かせください。

国税庁の「納税者の自発的な納税義務の履行を適正かつ円滑に実現する」という使命を果たすため、将来の経済社会の在り方を見据えながら果断かつ着実に業務改革を推進するとともに、納税者の皆様が申告・納税を行いやすい環境の整備に積極的に取り組んでいく必要があると考えております。

――電子帳簿保存法に関して、円滑な制度実施に向けた対応をお聞かせください。

電子帳簿等保存制度は、税務手続の電子化を進める上でその基盤を成す重要な制度であるだけでなく、事業者のDXを進めていく上でも非常に重要な基盤となる制度です。令和5年度の税制改正において、保存要件に従い請求書等を保存することが困難な場合の取扱いの見直しなどが行われ、より現状に則した制度となりました。

国税庁としては、既に国税庁ホームページに「電子帳簿等保存制度特設サイト」を開設し、各種パンフレット等を掲載しておりますが、今後も積極的に周知広報を図り、制度の普及促進に努めてまいります。

――税務行政のD...