会計審 「期中レビュー基準」を策定へ

第54回監査部会を開催
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金融庁・企業会計審議会(徳賀芳弘会長)は9月5日、第54回監査部会(堀江正之部会長)を開催した。当日は、四半期開示の見直しに伴うレビュー基準について議論。現行の四半期レビュー基準を基に、中間財務諸表と四半期財務情報のレビューを対象とする「期中レビュー基準」(仮称)を策定する方向性で委員の同意を得た。

1つのレビュー基準で対応

第1・第3四半期(1Q・3Q)の四半期開示については、金融審議会ディスクロージャーワーキング・グループ報告(2022年12月公表)で、四半期決算短信への「一本化」の方向性が示された。

この見直しにより、第2四半期(2Q)については「半期報告書」に含まれる中間財務諸表のレビューが法定で、1Q・3Qについては「四半期決算短信」に含まれる四半期財務情報のレビューが任意(一定の場合は義務付け)で行われることになる。監査部会で、金融庁はいずれのレビューも、現行の四半期レビュー基準に所要の改正を加えた「期中レビュー基準」(仮称)で対応する案を示し、委員の同意を得た。

適正性/準拠性の混在には異論や懸念も

日本公認会計士協会(JICPA)は、財務報告の枠組み(およびそれに基づく結論表明の...