東京国税局 富山局長に就任インタビュー

機械学習等による分析も活用し、深度ある調査を
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本誌は、7月に東京国税局長に就任した富山一成(とみやま・かずしげ)氏にインタビューを行い、DXやインボイス制度に対する取組みを聞いた。

――就任の抱負をお聞かせください。

東京国税局 富山一成局長
〈略歴〉1987年大蔵省入省。米子税務署長、理財局次長、横浜税関長などを歴任し、2023年7月から現職。

国税組織に課された使命は、国の活動を支える歳入を確保するため、納税者の自発的な納税義務の履行を適正かつ円滑に実現することであり、この使命を果たしていくことが我々の責務だと考えています。このため、納税者の権利・利益の保護を図り、適正な申告・納税を行った善良な納税者が損をすることのないよう、悪質な納税者には厳正な態度で臨むことが重要です。

また、グローバル化やテジタル化の急速な進展等により、経済活動や取引が複雑化する中で、課税・徴収等の事務を効率化・高度化していく必要があると考えます。そこで、自宅等からのe-Taxを推進するほか、データ分析による効率化などによって、「DX推進による質の向上」にしっかりと取り組んでいきたいと考えています。

――税務行政の取組みにおけるデータ分析の活用についてお聞かせくださ...