アナリスト協会 ESG開示、上位企業と下位企業の評価に大きな差

2023年度のディスクロージャー優良企業を選定
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日本証券アナリスト協会のディスクロージャー研究会( 許斐このみじゅん 座長)は10月6日、2023年度の「証券アナリストによるディスクロージャー優良企業」(第29回)の選定結果を公表した。本年度は「ディスクロージャー優良企業」(21社)のほか、高水準のディスクロージャーを連続維持する企業(5社)とディスクロージャーの改善が著しい企業(7社)を「称賛企業」に選定した。ESGに関する評価では、上位企業と下位企業の評価に大きな差がみられた。

6社が初受賞、3社が返り咲き

同研究会は、企業情報開示の促進・向上を目的として、優良企業を毎年選定している。業種別、新興市場銘柄、個人投資家向け情報提供の部門に分けて評価を行い、21社をディスクロージャー優良企業に選定した(図表参照)。

このうち業種別では、プライム市場における上場株式時価総額の上位企業を中心とした17業種合計279社を評価対象としており、経営陣のIR姿勢やESGに関連する情報開示などが評価項目となる。今回の選定では17業種のうち3業種で初めての企業が受賞、3業種で昨年度は受賞に至らなかった企業(アサヒグループホールディングス、アステラス製薬、リ...