SSBJ 温対法等との関係を議論

原則GHGプロトコルで排出量を算定
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サステナビリティ基準委員会(SSBJ、川西安喜委員長)は10月2日、第22回委員会を開催した。SSBJ事務局は、温室効果ガス(GHG)排出量の算定方法について国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)と同様に原則、GHGプロトコル(2004年)に従うことを提案。例外として、当局または取引所が要求する異なる方法での算定を認め、「地球温暖化対策の推進に関する法律」に基づく「温室効果ガス排出量の算定・報告・公表制度」(温対法等)との関係を議論した。

原則はGHGプロトコル

ISSBのS2基準では、GHGプロトコル(2004年)に従ったGHG排出量の算定を求め、例外として、当局等が異なる方法による算定を要求している場合は、これを用いることを認めている(29項)。ただし、当局等が特定の部分に関するGHG(例えば、特定の連結子会社のGHG排出のみ)または報告企業のGHGの一部(例えば、スコープ1・2のGHG排出のみ)に関する開示を要求しており、異なる方法を用いて開示を行う場合であっても、スコープ1・2・3の開示は免除されない(B23項からB25項)。そのため、開示を要求されない部分はGHGプロトコル(...