ACFE JAPAN 「多様化する不正」をテーマにカンファレンス

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日本公認不正検査士協会(ACFE JAPAN、岡田譲治理事長)は10月11日、御茶ノ水ソラシティで「多様化する不正~変化するガバナンスへの展望~」をテーマに、第14回ACFE JAPAN カンファレンスを開催した。

当日は、基調講演として橋本尚氏(証券取引等監視委員会委員)が、証券監視委の活動状況を説明。岡田理事長と藤沼亜起氏(ACFE前理事長/現評議員)による「新旧理事長対談」では、「企業不正に立ち向かう監査役等と会計人に求められるスキル」などを議論。岡田氏は監査役等について「社会のために働く意識を持つことが必要。言うべきことはしっかり言う覚悟を持つべき」、藤沼氏は会計人について「説明責任(アカウンタビリティ)への意識が重要」だとした。

その他、荒張健氏(EY新日本有限責任監査法人パートナー)が、「不正リスク対応に向けてガバナンスが果たすべき役割」について「内部統制基準の改訂を機に、企業は自社の不正リスク対応の在り方を見直すべき」と説明。また、大﨑洋氏(元吉本興業会長)が八田進二氏(ACFE JAPAN評議員会会長)との対談で、組織ガバナンスにおける速やかな情報共有の重要性を語るなどした...