監査役協 人的資本への対応など講演

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日本監査役協会(松野正人会長)は10月5日と6日、ヒルトン福岡シーホークで「広がりゆく監査役等の役割と高まる期待」をテーマに、第97回監査役全国会議を開催した。

1日目は、古宮洋二氏(九州旅客鉄道代表取締役社長執行役員)と高田晴仁氏(慶應義塾大学大学院法務研究科(法科大学院)教授)が講演。古宮氏は、地域とのかかわりを重視した同社の経営を説明し、高田氏は日本の監査役制度の起源と監査役等の役割を概説した。

2日目は、柳川範之氏(東京大学大学院経済学研究科教授)が講演。人的資本に関して、今後監査役等が果たす役割を「多軸的な人材評価システムが適切に構築されるかのチェック」だと説明した。

分科会では、テーマごとにパネルディスカッションを実施。分科会2では「監査人を取り巻く環境変化と監査役等への更なる期待」について、結城秀彦氏(公認会計士/日本公認会計士協会(JICPA)常務理事)を進行役に、丹羽卓三氏(タキヒヨー取締役常勤監査等委員)と中村匡秀氏(ホーチキ常勤監査役(社外監査役))が登壇した。結城氏は、JICPAの倫理規則改正など監査人側の環境変化を説明。それについて丹羽氏と中村氏は、「改正や変化の背...