SSBJ スコープ3の算定・開示について議論

1%以下が見込まれる場合は不要
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サステナビリティ基準委員会(SSBJ、川西安喜委員長)は10月16日、第23回委員会を開催した。SSBJ事務局は、スコープ3の温室効果ガス(GHG)排出について、「Corporate Value Chain (Scope3) Accounting and Reporting Standard(2011)」(スコープ3基準)の15のカテゴリーを考慮して総量を開示することを提案。重要性の乏しいカテゴリーはその算定に含めないことができるとして、目安を排出量が最も大きいカテゴリーの1%以下が見込まれる場合とした。

スコープ3はカテゴリー別に開示

国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)のS2基準では、スコープ3基準の15のカテゴリーを考慮して、その総量について開示することなどを求めている。このスコープ3基準とは、GHGプロトコル(2004年)を補完する、サプライチェーン全体の排出量に関する基準。スコープ3の算定対象として、「購入した製品・サービス」など15のカテゴリーを示している。

事務局は、これらを参考に次の提案をした。

①スコープ3基準の15のカテゴリーを考慮し、スコープ3の絶対総量を開示する。...