ミニファイル IFRS財団の脱サイロ化

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IASBの「経営者による説明」プロジェクトが2021年の公開草案公表から数年にわたって保留されたのはISSBと歩調を合わせるためだったが、3月のボード会議では「統合報告フレームワーク」にも焦点が当てられた。

もともと統合報告フレームワークは国際統合報告評議会(IIRC)が開発。その後、IIRCは米国サステナビリティ会計基準審議会(SASB)とともに2021年に価値報告財団(VRF)となり、さらにVRFは2022年にIFRS財団に統合された。そのため、統合報告フレームワークの管轄はIFRS財団に移っている。

「サステナビリティ報告について複数の基準設定主体が乱立している状態」を解消すべくIFRS財団...