ゼロから学ぶ 新リース会計基準 第10回 借手の会計処理② 借手のリース料
公認会計士・税理士 内田 正剛
( 24頁)
借手にとってリース料とは、「リースの対象資産を借りた対価として貸手へ支払う金額」というイメージかと思います。確かにその通りではあるのですが、新リース会計基準では、借手のリース料の意味や中身について定義しています。そこで今回は、「借手のリース料」について、リース負債との関係と併せて解説します。
●連載の内容(※隔週掲載)
回数 | 概要 |
第9回 | 借手の会計処理① ルールの全体像 |
第10回 | 借手の会計処理② 借手のリース料 |
第11回 | 借手の会計処理③ 現在価値計算 |
第12回 | 借手の会計処理④ 利息費用の配分、減価償却 |
※以下第18回まで続く。連載の全体像は 第1回 をご覧ください。
1.借手のリース料とは
まず、借手のリース料とリース負債、使用権資産の関係について再確認しておきましょう(図1)。借手のリース料とは、リースの対象資産を借手のリース期間にわたって使う権利を手にする見返りとして、借手が貸手に支払う金額のことです。図1にあるように、借手のリース料はリース負債を算定する基礎になっていることがわかります。具体的には、リース開始日に未払の借手のリース料の割引計算を行って、リース負債を算定します。
【図1】借手のリー...
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