東証 基準未達でも一定の計画開示で上場廃止を猶予

グロース上場維持基準の見直しで経過措置
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東京証券取引所がグロース市場の上場維持基準の見直しに関して経過措置を設ける方針だ。4月に、同基準を2030年以降「上場5年後に時価総額100億円以上」に引き上げる案を示していたが( No.3699・4頁 )、2030年時点で未達でも、基準達成に必要な期間と計画を開示すれば、当該期間の終了までは上場を認める。9月に制度要綱を公表し、規則改正を進めていく予定だ。

スタンダードへの変更基準も緩和

今回の見直しでは、「上場10年経過後に時価総額40億円以上」としている上場維持基準を、2030年以降「上場5年経過後に時価総額100億円以上」へと大幅に引き上げる。

この点、一部の上場準備企業からは「IPOの主幹事証...