ミニファイル 市場区分の変更と要件緩和

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東京証券取引所は、グロース市場の上場維持基準の大幅な見直し案を公表し、現状の「上場10年経過後に時価総額40億円以上」から、2030年以降は「上場5年経過後に時価総額100億円以上」に引き上げる方針を示した。

時価総額100億円以上を目指すための取り組みとあわせて、スタンダード市場への変更を検討する企業に対しては、これまで市場区分変更の形式要件として規定されていた「利益の額」(年1億円以上)の基準を2025年中にも見直す方向だ。背景には、利益を捻出するために成長投資が抑制されることを防ぎたいとの意向がある。

この取り扱いは、プライム上場会社がスタンダード市場に移行する場合にも適用することができるよ...