ゼロから学ぶ 新リース会計基準 第16回 セール・アンド・リースバック取引
公認会計士・税理士 内田 正剛
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セール・アンド・リースバック取引は、資産の譲渡とリースがセットになったもので、新リース会計基準でも会計処理が定められています。ただし、他のトピックと異なり、IFRSではなく、米国会計基準を参考にしたルールとなっています。今回は、セール・アンド・リースバック取引に該当するか否かの判断要素や、会計処理の考え方を解説します。
●連載の内容(※隔週掲載)
回数 | 概要 |
第16回 | セール・アンド・リースバック取引 |
第17回 | サブリース取引 |
第18回 | 経過措置(最終回) |
※連載の全体像は 第1回 をご覧ください。
1.セール・アンド・リースバック取引とは
売手が持っていた資産を買手に譲渡し、売手がその資産を買手から借りる(=リースバックする)取引のことです。売手が借手になり、買手が貸手になるという特徴があります。例えば、本社として使用していた不動産をいったん譲渡し、その後賃貸借契約を結んで借り受け、引き続き本社として使い続けるような取引です。新リース会計基準では、セール・アンド・リースバック取引は、同じものを売って借りているという点に注目して会計処理が定められています。売手(借手)は、一定の要件を満たすなら「セール」...
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