東京証券取引所は10月28日、ニデック（東プ、PwC Japan）株式を特別注意銘柄に指定した。2025年３月期の有価証券報告書の提出期限を約３カ月延長したにもかかわらず、「意見不表明」の監査報告書を添付して提出したことなどが理由。特別注意銘柄への指定を受け、同社では「ガバナンス及び内部管理体制の整備と強化を図り、信頼回復に向けて尽力する」とのコメントを出している。

「過年度決算訂正のおそれも」

ニデックを巡っては、イタリア子会社における貿易取引上の問題等についての調査のため、2025年３月期有価証券報告書の提出期限を９月26日まで延長。９月３日には中国子会社における購買一時金に関する不適切な会計...