知っておきたい監査人のための税務知識 第12回 消費税の計算はブラックボックス④

~適格請求書→会計仕訳→消費税集計表→消費税申告書のケーススタディ~

税理士法人トラスト  足立 好幸

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[監査法人の人]監査補助者:夭山さん、小嶋さん
メンター:小鉄さん、勘太郎さん

※連載 第9回 (No.3716)からの続き。

税理士法人事務所

[小嶋]  夭山!動けるか!スタミナ切れになっていないか。もう少しで60分フルタイムドローだぞ。

[夭山]  ・・・・(汗)

(小鉄、全ての迷惑メールに丁寧に断りの返信をしたので再登場)

[小鉄]  よし!ここからは、私と勘太郎の二人で指導するぞ!

[小嶋]  鬼軍曹と突貫小僧のツープラトンですね!ありがとうございます!

8 会社はこうやって「適格請求書→会計仕訳→消費税集計表→消費税申告書→未払消費税の計上」を行っている

[勘太郎]  さあ、今までの学びをすべて詰め込んで、会社が「適格請求書→会計仕訳→消費税集計表→消費税申告書→未払消費税の計上」を行う流れをリアルに示してみるぞ。

図表22「適格請求書→会計仕訳→消費税集計表→消費税申告書→未払消費税の計上」のケーススタディ

Ⅰ.前提条件

●会計仕訳の課税区分

課税:課税取引 輸出免税:輸出取引(免税取引) 非課税:非課税取引 課売:課税仕入れで課税資産の譲渡等にのみ要するもの(課税対応) 共通:課税仕入れで課税資産の譲渡等とその...