年頭所感《日本税理士会連合会 会長 太田 直樹》

日本税理士会連合会 会長 太田 直樹

( 17頁)

新年あけましておめでとうございます。令和8年の年頭に当たり、謹んで新春のご挨拶を申し上げます。

わが国の経済社会は、人口減少と高齢化、物価高騰、国際情勢の不安定化、さらには急速なデジタル化と生成AIの進展など、かつてない変化の中にあります。これら社会環境や技術、価値観の変化にどう適応するかが問われています。一方で、税理士法第1条に掲げられた「独立した公正な立場において、納税義務の適正な実現を図る」という使命は、いかなる時代にも変わることのない原点です。この原点を堅持しながら、時代の要請に応じて制度や業務の在り方を不断に見直し、社会のニーズを的確にとらえた法改正を行うことで、引き続き納税者の信頼に応えてまいります。

また、制度を支える若手税理士の創出も急務の課題です。少子高齢化が進む中、税理士の平均年齢は上昇を続けています。受験資格要件の緩和により若年層の受験者は増加傾向にありますが、まだ十分とは言えません。本会では、学校現場や社会に対し、税理士という職業の魅力と社会的意義を積極的に発信し、次代を担う人材の裾野を広げていくとともに、より受験しやすい税理士試験制度の仕組みの構築を検討してまいり...