「第17回プロネクサス懸賞論文」講評と受賞作品の概要

株式会社プロネクサス 開示・教育支援事業部 ディスクロージャー企画業務推進部 調査研究チーム

「第17回プロネクサス懸賞論文」講評

審査委員会委員長
慶應義塾大学名誉教授
黒川 行治

「上場会社のディスクロージャー・IRをより効果的、効率的なものにするための研究および提案(但し、実証結果を出すための実証分析は不可。なお、提案を補強するための実証分析を論文の一部に含めることは可。また、IRの具体的な表示方法等の工夫を提案することも可とする)」というテーマに対して、「部門Ⅰ」に8件、「部門Ⅱ」に5件の論文の応募があり、審査委員会は、厳正かつ多面的に検討を行い、部門Ⅰから佳作2本、部門Ⅱから優秀賞1本と佳作2本を選定した。審査委員会で各委員から出された意見等を紹介しつつ、審査委員会を代表して講評を行う。


部門Ⅰの1つ目の佳作は、宍戸健人氏(一橋大学大学院経営管理研究科経営分析プログラム1年)の「株式非公開化における特別委員会答申の分析-買収主体、委員の専門性、買付PBRに焦点を当てて-」である。企業が株式を非公開化する場合、買収価格をめぐる利害関係者間の公正性を促進するため特別委員会が設置される。そこで、本研究の目的は、特別委員会の答申内容が、買収の形態(ファンド・投資会社による買収、子会社化...