経理目線による内部統制報告書の事例分析 第8回 グループガバナンス~持分法適用関連会社への対応が明確な好事例

Forvis Mazars Japan 有限責任監査法人 公認会計士 高田 康行

1.はじめに

今回は、持分法適用関連会社の取扱いの記載が具体的な好事例を紹介します。また、連結ベースの全社的な内部統制、すなわち、グループガバナンスを構築していると推察される事例も紹介します。


【事例g-1】翻訳センター-持分法適用関連会社の取り扱い①-(第4回【事例c-2】参照)

【事例g-2】AREホールディングス-持分法適用関連会社の取り扱い②-

【事例g-3】HOYA-親会社が構築する連結ベースの全社的な内部統制-

【事例g-4】鹿島建設-複雑な組織構造と財務報告上のリスク-

【事例g‐5】村田製作所-重要な事業拠点の選定指標と事業目的関連勘定の一致-


なお、【凡例】は、 第1回 を参照ください。また、本稿の意見にわたる部分は、筆者が属する法人の見解ではありません。

2.好事例を読む前に

(1)持分法適用関連会社の取扱い

US-SOXと異なり、J-SOXでは持分法適用関連会社を含めて内部統制の評価範囲の検討が必要です。ただし、一般に持分法適用関連会社には、親会社の支配力が及ばないため、内部統制の評価をどのように実施して開示するかがポイントとなります。そして、持分法適用関連会社の取扱いからは、グループガ...