会計基準の長い日々 第33回 2004年 概念フレームワークの洋々たる船出(その3)~「討議資料 概念フレームワーク」の公表~
公認会計士 西川 郁生
仕上げは会計学者らとの意見交換
公表に先立ち、斎藤委員長は、学界の有力者をASBJに招き、意見を聴取することとした。招かれたのは、斎藤委員長を除く学者のグループメンバーに比べ、ほぼ上の世代が多い。当日参加したのは、安藤英義一橋大学教授、伊藤邦雄一橋大学教授、津守常弘九州情報大学教授、平松一夫関西学院大学教授、広瀬義州早稲田大学教授、藤井秀樹京都大学教授、森川八州男明治大学教授の各氏であった。
意見交換の後、2004年6月末のASBJの委員会で、委員に向けて、ワーキング・グループから討議資料の説明が行われた。この場で、ASBJ基本概念ワーキング・グループとして討議資料を世に問うことについて、委員会の承認が得られた。
7月上旬の土曜日、FASF財団主催の「会計基準の整備と概念フレームワーク~基本概念ワーキング・グループの討議資料をめぐって~」と題するセミナーが、虎ノ門パストラルで開催された。ASBJの委員会会議室で行った会計学者との意見交換は、ごく少人数の会合であった。土曜日が選ばれたのは、市場関係者に加え、より幅広い学識経験者の参加を期待したこともあった。そのための周知が徹底された。
当日は、京...
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