経理の1年 【ミドル編】6月(最終回)

IS経理事務所 代表 葛西 一成

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はじめに

本連載では、事業会社で働く経理パーソンの1年を追っていきます。前回( No.3765・26頁 )では、期末決算がピークを迎えるなか、締まったはずの単体決算に修正が入り、法人税と税効果会計の計算をやり直すことになった青山さんの姿、そしてゴールデンウイークの休日出勤や会社法の事業報告と計算書類の作成に追われる経理部の様子をお伝えしました。

そして今回は、期末決算の締めくくりとなる有価証券報告書の作成に挑む青山さんの姿をお伝えします。最難関である税効果会計関係の注記の集計に苦戦し、そして経理部長と松山課長による「職人」としか言いようのないチェックの精度に驚きます。さらに、いよいよ本格始動するERP導入プロジェクトのメンバーにも選ばれ、新たな世界へ足を踏み入れることになります。

それでは、親会社へ異動して1年目の締めくくりを迎える青山さんの姿をお楽しみください。

1.有価証券報告書の作成も佳境へ

会社法の事業報告と計算書類、そしてそれらに係る附属明細書をようやく作り終え、監査対応もひととおりの区切りがつきました。青山さんは、ほっと一息つきます。

とはいえ、ゆっくりしている余裕はありません。次に控えて...