会計基準の長い日々 第42回 企業結合会計基準の適用に向けて(その2)~楽天三木谷社長の登場

 公認会計士 西川 郁生

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楽天三木谷浩史社長の来襲

結合関連基準等は、公開草案の前に、「検討状況の整理」(論点整理に相当)のステップを入れ、それを2005年1月末に公表した。

2005年2月下旬の月曜に経済産業省の成瀬氏があることを知らせにASBJを訪ねた。時代の寵児として名を轟かせていた楽天の三木谷浩史氏が、「のれんの償却に関して金融担当大臣と経産大臣にまで話をしており、近々にASBJを訪ねることになるだろう」という知らせだった。三木谷氏率いる楽天が、監査法人とのれんの会計処理で揉めているというのはその頃の新聞記事で見かけていた。

翌々日には、古巣の経産省に戻っていた羽藤前金融庁企業開示参事官が、「三木谷さんの案件で政治家を焚き付けないためには、ASBJの公開の場できちんと議論したほうがいい」というアドバイスをくれた。

三木谷氏の来訪は同じ週の金曜となった。「今から伺う」という連絡が財団に入った。我々の事務所はまだ溜池山王にあった。金曜日は斎藤委員長の出勤日である。私と秋葉統括研究員を加えた3人で対応することとした。到着した、という連絡が内線にかかった。1階上の会議室に向かうと、会議室から出てきたのか、向かう途中なの...